司会 お話し中、誠に申し訳ありません。今、大変な方からお電話がかかってまいりました。先ほどご覧いただいた第7・8話(「10億円の埋蔵金」前後編)を演出されました、東條昭平監督とお電話がつながっております。
(場内「おお〜!」という歓声と大拍手)
司会 それでは鈴木清プロデューサーに生電話をお渡しします。( 鈴木氏に携帯電話を手渡す)
鈴木 昭平さ〜ん? どうもどうも〜(笑)! なんで(オフ会に)来ないのよ〜。…あっ、健康を崩しちゃったの。大丈夫なの? 今ね、みんなと「東條昭平監督って、大監督だよね」って話をしていたところなんだよ。いろいろ想い出深いしさぁ…。『帰ってきたウルトラマン』(第33話)で「怪獣使いと少年」って傑作があったよね。あれは実相寺(昭雄監督)の上をいくからね。
(場内、笑いと拍手)
鈴木 昭平さん、あれは僕、よく憶えているけど、スタッフ一同、本当に頑張ったんだ! あれ(「怪獣使いと少年」)を撮っているとき「実相寺には負けたくない!」と思ったし、一本勝負だったけど、あれは(実相寺氏演出に)勝ったよね。今日は会えなくて寂しいけど…また会おうね。どうもありがとう!(携帯電話を司会者に手渡す)
(場内大拍手)
鈴木 そうそう、団時朗と(電話で)話をしたらどうなの? 今から団時朗に電話してみようよ。
(場内「おお〜!」の歓声が巻き起こったのち、みな、固唾を飲んで見守る)
(安藤実氏の携帯電話から団氏へコールするが、お仕事中のため留守電に切り替わる)
司会 それでは、山添さんに中村警部役の深江章喜さんとの想い出、当時のふれあいについてお訊きしたいと思います。
山添 (深江さんとは)そんなにふれあってないです(笑)。
司会 劇中では、怪人二十面相にやられた中村警部を、マジョが介抱してあげるシーンが多かったようですが (笑)。
山添 はいはいはい、そうだったかもしれません(笑)。
司会 車さんは深江章喜さんとは、どんなお付き合いでしたか?
深江さんとは永いですね。特に時代劇でご一緒したことが多かったと思います。
司会 私が観た、ある必殺シリーズでは、『仮面ライダー』の佐々木剛さんが『ミラーマン』の石田信之さんを殺し、深江さんは佐々木剛さんのお父さんの役を好演していらっしゃいました。
特撮に出ていた方々は時代劇にもたくさん出ていますからね。そういえばこの間、NHKの時代劇で団時朗さんとロケに行きましたよ。団さん、重い鎧を着けて頑張っていましたよ。
司会 そうですか。トークショー終了時刻が予定より伸びておりますので、ここで最後に“大事なご報告”をさせていただき、締めたいと思います。私も今日初めて主催者から聞いたのですが、中村警部役の深江章喜さんが、先日の11月1日にお亡くなりになったとのことです。ご子息の深江卓次さんから、番組関係者の皆さんとファンの皆さんへのメッセージをお預かりしましたので、それをご披露させていただきたいと思います。
(場内、予想外の展開に沈黙)
鈴木 深江章喜さんが…? あの方はもうずっと前に亡くなっていますよ。それ、どこからの情報?
司会 深江さんのご家族、ご子息の卓次さんからのご連絡なので間違いないです。
鈴木 この間亡くなったのなら、もう90歳近かったんじゃないの? 何年か前に「深江さんが亡くなった」っていう話を他で聞いていたから…。
司会 それでは深江卓次さんからのメッセージです。
「こちら特撮情報局さんのホームページを拝見しましたら、今日がBD7オフ会開催日なんですね。なんと懐かしい! 『少年探偵団 BD7』がDVDになっていたこともまったく知りませんでしたが、すごく観たい番組でした。
あの当時の父は、15才・8才・0才の子どもたちの父親であり、京都でテレビのレギュラーや映画撮影、東京で刑事ドラマの犯人を演り、それから『BD7』と、ホントに忙しかったようです。中村警部は逮捕されない。死なない。殺されない。殴られない。そんな父を観られるので嬉しかったです(笑)。
16才で日本最大の空母「信濃」に乗り込み、遺書がわりに爪と陰毛を切り、初陣で魚雷にやられ、冬の海を12時間以上泳ぎ、助かった命は俳優となり、皆様の心に残る悪役とともに、中村警部や発明刑事などのキャラクターを演じました。
さまざまなキャラクターで愛された父・深江章喜は、11月1日午前0時17分、永眠いたしました。今までご声援ありがとうございました。
今日は楽しい、明るい会にしてください。『吾輩じゃないぞ! 吾輩は違うぞ。なんだったら、鈴木清プロデューサーに訊いてもらってもいいぞ』…の台詞の中村警部のことを思い出してあげてください。 今日はどうしても用事があるので、メールにて失礼します。私もちょうど『BD7』の頃の父と、まったく同じ年齢になりました。
2015年11月28日 、深江卓次(ふかえ たくじ)」。
(ゲスト諸氏とファン諸氏、大きな拍手)
司会 ゲストの皆さん、本日は貴重なお話をご披露いただき、ありがとうございました!
(場内、大拍手)
2015年11月28日 東京都中野区“山添”にて
写真: 株式会社 kamui

●ゲスト プロフィール(敬称略・50音順)
加藤 寿(かとう ひさし)
1950年10月21日生。秋田県出身。シルバー仮面、アイアンキングのスーツアクター。『トリプルファイター』ケリー岩崎役、『レッドバロン』坂井哲也役、『マッハバロン』白坂譲司役など、クールで端正なキャラクターを数多く演じた。
車 邦秀(くるま くにひで)
1951年12月26日生。長崎県出身。劇団“若駒”出身。『トリプルファイター』オレンジファイター、『ガンバロン』などのスーツアクターとして活躍。『ガンバロン』『ウルトラマンコスモス』やバラエティ番組などで、殺陣師として演出を手掛ける。
鈴木 清(すずき きよし)
監督・特技監督・プロデューサー。『レッドバロン』『マッハバロン』メイン監督。初期ウルトラシリーズの撮影で活躍。“日本現代企画”立ち上げに参加し、『アイアンキング』で特技監督を、『少年探偵団(BD7)』『ガンバロン』ではプロデューサーを務める。
長坂秀佳(ながさか しゅうけい/本名:ながさか ひでか)
1941年11月3日生。愛知県出身。東宝撮影所に入社後、フリーの脚本家として『帰ってきたウルトラマン』『人造人間キカイダー』『快傑ズバット』などを執筆。『特捜最前線』ではメインライターとして109本を執筆した。1989年『浅草エノケン一座の嵐』で第35回江戸川乱歩賞を受賞。
山添三千代(やまぞえ みちよ)
1963年11月16日生。東京都出身。3歳から劇団若草に所属し芸能活動をスタート。NHK大河ドラマ『新・平家物語』『少年探偵団 BD7』、映画「太陽を盗んだ男」などに出演。その後“香川三千”の芸名で映画「おはん」などに出演するが、現在は引退。

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