新宿中央公園/十二社通り
『レッドバロン』第10話劇中、哲也達のジープとバイクが渋滞に巻き込まれた十二社通り。タクシーが停車している辺りにSSIジープとバイクを止めて撮影された。左にある7階建てのビルディングが当時の“後楽園新宿ボウル”。
“新宿中央公園/十二社通り”レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

鉄面党はロボット・マウマウと連動し、ビル屋上に仕掛けた破壊光線発射装置のトラップに、レッドバロンを誘い入れる。
『レッドバロン』第10話、新宿中央公園では鉄面党とSSIの破壊光線発射装置のリモコン争奪戦が描かれている。
バロンのピンチに一刻も早く現場へ急行したい哲也・真理・大作だが、交通渋滞のため、ジープとバイクが動かず気がはやる。
ロケ地になったのは、新宿中央公園(西側)に隣接する“十二社通り”の“後楽園新宿ボウル”と“十二社温泉会館”の辺り。現在当該地はビジネスビル群に姿を変えている。
新宿中央公園の西側角(西新宿3丁目と4丁目が交差する辺り)にある“チビッコ広場”。哲也の格闘シーンで使われたクジラ型遊具などは健在だが(上画像)、40年前にあった2基の滑り台のうち、鉄パイプ製のものは既に撤去され、大作の格闘シーンが撮影された象牙色の滑り台は現存している(下画像)。
中央公園内の“チビッコ広場”へ逃げ込んだメカロボ達を追跡するSSIメンバーと熊野警部。
撮影当時にあったパイプ製滑り台遊具は既に撤去され、現在は形状の異なる滑り台に変わったが、哲也隊員が回転技を見せたクジラ型遊具や熊野警部が使った水飲み台は、当時のままだ。
メカロボとの戦闘シーンが描かれたバラ花壇に囲まれた噴水は、チビッコ広場に隣接する第4広場にあったもの。当時、公園内には“第4広場噴水”と“正面広場噴水”の2基があった。現在前者は40年前とは形状の異なる“ジャブジャブ池”となり、後者は1980年代に撤去され、アスファルトの広場になった。

<2014年6月3日追記>
新宿中央公園噴水は
『マッハバロン』第1話にも登場する。
祖父・嵐田竜之介の庇護を笠に、高飛車な態度で国際救助隊本部を訪れた陽。初対面の村野博士に対し、不躾にマッハバロンのことを質問したばかりに、手痛い仕打ちの歓迎を受ける。
陽が岩井・白坂両隊員に連れていかれたのは、新宿中央公園の噴水。「坊っちゃん、頭を冷やしなさい」と言わんばかりに、いきなり噴水内に突き落とされる。濡れネズミの陽にバスタオルを差し出してくれた小杉愛隊員に対してすら、「KSSの世話なんかにゃならないやい!」と毒を吐く、負けん気の強さを発揮。
後に共に生命をかけてロボット帝国と戦うことになる盟友たちとの邂逅は、当初最悪の印象だったに違いない。
中央公園の正面広場にあった噴水は『マッハバロン』第1話で、嵐田陽が岩井・白坂両隊員からシゴキを受けるシーンに使われた。現在噴水は撤去され、アスファルト広場になっている。『レッドバロン』第10話に登場した第4広場噴水はもう現存しない。
アイアンホーク号で現場に駆け付けた大郷ボスはメカロボ司令官(人間態)と対峙する。
おそらくロケ地は、当時の公園内第2広場。現在の中央公園北(北通り)の角。“小田急第一生命ビルディング”の真向かい辺りだと推察する。

正体を現したメカロボ司令官を大郷ボスが追跡するシーンは、当時の公園内図書館。
現在、建物はそのままに壁面は黄色にリペイントされ、区民ギャラリー・エコギャラリー新宿・環境学習情報センターとして、区民に活用されている。
大郷ボスが逃走するメカロボ司令官を追い掛けた、公園内図書館。建物・階段部分とも40年前の形状と変わらない。現在は環境学習情報センターやギャラリーとして、区民に活用されている。
<2015年7月5日追記>
「リモコンで怪光線発射装置を操りながら移動している人物を捕らえろ!」
大郷の指令でSSIのメンバーと熊野警部がアンテナを装備した不審車を発見し、追い詰めるルートを辿ってみた。2台の車とバイク(+自転車)は、中央通り〜十二社通り〜ふれあい通り〜公園小橋下と、西新宿を縦横無尽に走り抜ける。
アンテナを装備した不審車は、ビルの谷間の路地から現れて左折する。路地の右手に建つのは当時と同じ“新宿ビルディング”だが、銀行名の変化(“東京銀行”→“三菱東京UFJ銀行”)が時の流れを感じさせる(上)。

不審車を発見したSSIのメンバーは、車輛をUターンさせて(画像左方向へと)追跡を開始する。重厚な造りだった“朝日生命本社ビル”も、今では斬新な“モード学園コクーンタワー”へと変貌。右隣の“スバルビル”が辛うじて当時の面影を残している(下)。
アンテナを装備した不審車、哲也と真理の乗るオフロードカー、大作のバイクとそれに牽引される熊野警部の自転車は、十二社(じゅうにそう)通りを南下する。背景に見えるのは“新宿中央公園”で、この十二社通り側の入口は『愛の戦士 レインボーマン』第8話でも使われている(「こちら特撮情報局」内コンテンツ“特撮ロケ地巡り(第37回)”参照)。
不審車、オフロードカー、バイク(+自転車)の順に、十二社通りを南下する(上)。

2台の車は“新宿中央公園西”交差点を左折してふれあい通りを東へ向かい、バイク(+自転車)は交差点を直進する(中)。

ふれあい通りを跨ぐ公園大橋は、“新宿中央公園”の南北を繋ぐ貴重な動線だ。当時、目立つ建物は“京王プラザホテル”と建設中の“KDDIビル(旧.国際通信センタービル)”だけだったが、都庁の移転で景色は一変した(下)。
十二社通りの“新宿中央公園西”交差点を左折し、ふれあい通りを東へ向かった2台の車だが、次のカットでは同じふれあい通りを西に向かっている。公園小橋下の道が一方通行であり、右折待ちを回避するために止む無く流れを切ったと思われるが、敢えてここは、この間に繰り広げられた長い追跡劇を想像するのも一興だろう。
一方、交差点を直進して一方通行の出口を塞ぐ形で現れるバイクと自転車は、流れ通りのカット割りとなっている。
2台の車はふれあい通りを左折して、公園小橋下の道へ入る。奥には当時と同じ“東京都水道局淀橋給水所”の建物。
このカットは、公園大橋から見下ろすアングルとなっており、それまでの地上目線との対比で、少し緊張感が増す。
それなりに道幅のある一歩通行道の宿命かもしれないが、劇中、公園小橋下の道は路上駐車の車で一杯だ。2台の車は前後を一般車輛に挟まれた形で止まる。ここでは、不審車内で煙幕を焚いて鉄面党幹部の脱出を演出しているが、別の意味でもスリリングなシーンだと言えよう。
2台の車は、緩やかな坂を上り、一方通行の出口付近で止まる。工事中で車輛通行止めの現在、当然ながら路上駐車は見当たらない(上)。

不審車の男に迫る哲也と真理の背景に映る公園小橋。この橋は、“新宿中央公園”の西エリアと東エリア(多目的運動広場)を繋いでいる(中)。

大作と熊野警部は、一歩通行の出口を塞ぎ、哲也・真理コンビとの挟み撃ちに成功するも、不審車の男は煙幕と共に姿を消してしまう。大作・熊野の背景に映る“東京ガス新宿地域冷暖房センタービル”の跡地には、“新宿パークタワー”が聳え立つ(下)。
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