都立砧公園
『レッドバロン』第14話、大助や熊野警部がロボターで遊ぶシーンが撮影された、公園内“ファミリーパーク”。劇中に映り込んでいたゴルフ練習場のネットは新調されたが、位置は変わらない。
“都立砧公園”レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

弟想いの大作隊員は、大助の誕生日に自作の小型ロボット・ロボターをプレゼントした。鉄面党は公園の茂みで偽ロボターと本物をすり替え、SSI本部に潜入させることに成功。偽ロボターはレーザー基地破壊中のキングジョンブルと連係、気絶した真理の声色を使い、バロン操縦中の健に偽情報を伝える…。
ロケ地となった“砧公園”は
『レッドバロン』第14話、大助や熊野警部が、大作からプレゼントされたロボターをテスト始動させるシーンの撮影に使われた。
樹木類(特にサクラ)は40年間に随分と伸長したため、“緑のカーテン”は高く厚くなった。劇中のような、樹木の隙間から大蔵通りの自動車が行き交う様子は、もはや確認できない。
“砧公園”は1957年4月に開園した、約392平方メートルからなる都立公園。芝生広場・サイクリングコース・野鳥観察台などから構成されるファミリーパーク区域と、アスレチック広場・小サッカー場・野球場などから構成される運動区域に分かれる。世田谷美術館も併設している。
1940年“東京府”管理の“砧大緑地”として誕生した当該地は、戦中、軍事訓練所・食糧増産地として機能した。1949年、野球場とキャンプ場が新設されるも、1955年、東京都は“東京都砧ゴルフ場”として公営。1966年、多くの都民の要望が反映され、ゴルフ場を廃止した跡地にレクリエーションを目的とした“砧ファミリーパーク”が開園した。『レッドバロン』放送年(1973年)はまだ整備途中であり、整備が完了したのは、それから四半世紀後の1998年のことだった。
大蔵通りと芝生広場の間に、雑木林が筋状に伸びている。メカロボがロボターをすり替えたシーン、およびヨシ子・八郎たちがロボターを探すシーンは、おそらくこの雑木林で撮影されたと推察される。
SSI本部でロボターを完成させた大作は、砧公園で遊ぶ大助たちの遠方から操作。大助の足許までロボターを移動させ、祝いのメッセージを言わせてからプレゼントという小粋な演出をする。
劇中ロボターが大助に近づくシーンでは、遠景にゴルフ練習場のネットが確認できる。また、熊野警部が大助にロボターのリモコンをねだるシーン。ゴルフ練習場ネットの手前にある雑木林の隙間から、時折自動車が行き交う様子が確認できるが、この道路は砧公園と並行して走る“大蔵通り”。その通り沿いにあるゴルフ練習スペースは、現在“世田谷区立大蔵第二運動場ゴルフ練習場”となっている。
メカロボがロボターをすり替える雑木林は、おそらく現在の野鳥観察台と隣接する辺りと思われる。メカロボがロボターをすり替えるシーン。およびヨシ子や八郎がロボターを探しに雑木林へ入るシーン。ともにその背後に芝生広場が確認できる。一連のシーンは、砧公園内の比較的集中した箇所で撮影されているようだ。
本レポートは撮影時期が春休みと重なったため、公園内にはご家族連れの姿が目立った。リモコンのレーシングカーで遊ぶ男の子の姿に、劇中ロボターで遊ぶ大助の姿が重なった。
砧公園をロケ地とした作品には『ウルトラセブン』(第12・18・38・41話)『快獣ブースカ』(第47話)『ウルトラマン80』(第12話)、『アテンションプリーズ』『家族』『神様のいたずら』等があり、枚挙に暇がない。
大蔵通りを挟んで砧公園と隣接する“世田谷区立運動公園”も、テレビドラマのロケに多用されている。
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