自衛隊東富士演習場/国道469号線
国道469号線と交差する市道。冒頭、八木沢の運転する車がダンプカーに追跡されるシーンの一部は、この市道で撮影されたと思われる。
ここを下ると新東名高速道路測道(裾野市運動公園南の信号と交わる場所)に出る。
“自衛隊東富士演習場/国道469号線”レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

『レッドバロン』第13話、大郷ボスの友人・八木沢とその妻子を乗せた車が、謎のダンプカーに猛スピードで追跡されている。明らかに殺意をもった追跡だ。追い詰められた八木沢一家は車を乗り捨てて草原へ逃げるが、鉄面党・メカロボたちのマシンガンが火を噴き、無情にも八木沢夫妻の体を貫いた。
2台のカーチェイスを怪しんだ熊野警部は先に到着してメカロボを駆逐する。大郷ボスらSSIが駆け付けた時、既に八木沢夫妻は亡くなっていたが、父親に護られた愛息・アキラは無事だった。状況を冷静に分析した大郷と熊野は、「メカロボの目的は“八木沢が撮影した何らかのフィルム”を強奪することだった」と結論付ける。
演習場内の(国道469号線を横切る)戦車道は5本あるが、撮影に使用された道の特定は難しい。
画像は御殿場方面から数えて2本目の戦車道。国道469号線から北(富士山麓)方向を望む。
冒頭、八木沢の車がダンプカーに追跡されるシーンで、外山徹監督は国道、市道、演習場内で撮影したカットを巧みに繋いでいる(例えば、国道469号線を走行する八木沢の車とダンプカーを御殿場→裾野方面、裾野→御殿場方面の双方向から撮影し、一連の流れに仕上げるなど)。演習場を突っ切る形で東西に走る国道469号線は、北側に富士山麓、南側に御殿場・裾野市街を見通せる絶好のロケーション。
ダンプカーの追跡を逃れて安堵した八木沢の車が停止する場所は、演習場内にある戦車道。現在は国道469号線を横切る形で5本が存在するが、「立入禁止」の看板に阻まれて、どの戦車道が撮影で使用されたのか等の詳細な考察は叶わなかった。
御殿場方面から数えて4本目の戦車道。八木沢の車がダンプカーを振り切るシーン、および熊野警部とメカロボの戦闘シーンが撮影されたのは、地形から推察するに恐らくここではなかろうか。
八木沢役の久野聖四郎氏は元々東宝所属の俳優であったため、『ウルトラマン(第21話)』『ウルトラセブン(第7話)』『戦え!マイティジャック(第21話)』など、創成期の円谷プロ作品とは縁深い。『アイアンキング』不知火順七郎役や『レッドバロン』八木沢役のキャスティングも、おそらくは小林哲也氏・鈴木清氏・高野宏一氏ら元円谷プロ組のコネクションであったと推察される(同様に、エンジェルキリー役の鈴木和夫氏も、東宝所属→初期円谷プロ作品常連→『レッドバロン』ゲストの経歴を持つ)。
八木沢の愛息・アキラ役の小山渚氏は、『ファイヤーマン』『ウルトラマンレオ』出演と並行して、『マッハバロン』第1話では嵐田陽の少年時代を演じている。『レッドバロン』のレギュラーである八郎役の小山梓氏とは兄弟にあたり、外山徹監督は『ぼくら野球探偵団』(1980年4〜9月)でも、小山渚氏をレギュラー・ロック役として重用している。
国道469号線、裾野方面から御殿場方面を望む。劇中では双方向の映像を巧みに繋いでいるのが分かる。
41年が経過しても、演習場周辺の景色はほとんど変わらない。
なお当該地は、『秘密戦隊ゴレンジャー』『太陽戦隊サンバルカン』『宇宙刑事ギャバン』など、1970〜80年代の東映特撮作品でもお馴染みだ。
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