玉川高島屋S・C
田園都市線・二子玉川駅から“玉川高島屋S・C”本館を望む。
『マッハバロン』第10話は、1975年の本館・駐車場(現.西館)増築に先立つ1974
年9月上中旬頃に撮影された。
ロケに使用された駐車場は、1975年の増築時に“西館”となり、路面部分が店舗化された。駐車場(現.西館)の上を横切るのは(1978年に完成した)国道246号の“玉川高架橋”。
“玉川高島屋S・C”レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

『マッハバロン』第10話、KSSの小田切エンジニアチーフは、完成を悲願する“ジャイアントバロン”建造のため、ロボット帝国と裏取引をする。タンツ陸軍参謀は「殺人ではない、事故なのだ」と囁いて小田切をそそのかし、味方であるKSSスタッフの運転するジープで嵐田陽を轢き殺そうと目論む。KSS基地の通路、逡巡する小田切はジープで陽を轢くが、土壇場で“良心”という名のブレーキが掛かりスピードを出せず、マッハバロン操縦者・陽の暗殺は失敗に終わる。
『マッハバロン』第16話、小杉愛隊員の幼なじみの次郎は、愛のコネクションにより、KSS基地で燃料係として勤務することになった。次郎による愛への思慕を知ったスーカン海軍参謀は、愛の身の安全を保障する換わりに、KSS組織内の機密を盗み出すようそそのかす。折しもKSSでは、ロボット帝国基地の位置を探索可能な衛星ロケットを打ち上げるため、着々と準備が進められていた。しかし次郎による機密漏洩により、衛星ロケットは敵ロボ・モーゼルジャガーに急襲されてしまう。
第16話でKSSの燃料係になった次郎がカートで燃料を運搬するシーンは、画像中央の傾斜が始まる辺りで撮影されたと思われる。この辺りは40年前の風景を殆どそのまま残しているように見える。
“玉川高島屋S・C”は世田谷区玉川3丁目に位置する、340の専門店と2,000台の駐車場から成る大型ショッピングセンター。上野毛・成城学園・田園調布など、所謂セレブリティが居住する地域からの集客に特化している。元々二子玉川は農村地帯であったが、1960年代より本格的な開発が始まり、1969年には日本初の大規模郊外型ショッピングセンターが開業するに至った。2009年に開業40周年を迎えた“玉川高島屋S・C”は、駅周辺エリアが再開発される中、本館・南館の大型リニューアルを行い、ますます洗練された商業施設として発展している。
第10話で小田切チーフがジープで陽を轢き殺そうとした螺旋状の通路。40年前には螺旋部分が外側から確認できたが、現在は壁に覆われて確認できない。
壁に覆われた西館(右建物)から連絡橋で北側に接続された駐車スペース(左建物)。かつてここには建物はなく、駐車場(現.西館)の螺旋部分を望むことができた。
“玉川高島屋S・C”の駐車場(現.西館)は、『マッハバロン』第10・16話劇中、それぞれKSS基地内の通路としてロケが行われている。第10話では小田切チーフが螺旋状の通路を歩行中の陽をジープで撥ねるシーンが、第16話ではKSS燃料係として働く次郎がカートで燃料を運搬するシーンが、それぞれ撮影されている。
撮影場所が特定できたのは、第10話で小田切チーフ役としてゲスト出演された長沢大氏の情報に依るところが大きい。2004年10月、弊サイト主催“『マッハバロン』放送30周年記念オフ会”の席上、長沢氏は「僕が下塚君を車で撥ねた場所は、二子玉川の高島屋駐車場です」と、貴重な情報をご披露くださった。
長沢大様には心よりお礼を申し上げます。
駐車場(現.西館)と道路を隔てて隣接する本館の裏手。本館店鋪の意匠は40年前のものであるにも関わらず、不思議と古臭さを感じさせない。
玉川高島屋S・C
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