調布市役所
陽が赤いミニクーパーで乗り付けた辺り。自動車の停止位置は、現在“調布市文化会館たづくり”となっている(画像右手)。並木道を進み、突き当たった辺りが、KSS本部のロケ地となった調布市役所庁舎。
“調布市役所”レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

『マッハバロン』第1話、ロボット帝国戦闘員を追い、ミニクーパーで造成地へやってきた嵐田陽は、徒党を組んだ戦闘員たちに捕縛されるが、発明武器を駆使する花倉刑事によって救出される。難を逃れた陽は、祖父の知己である村野博士にマッハバロンの在処を訊ねるため、国際救助隊(KSS)本部を訪れるが…。
国際救助隊(KSS)の表向きの本部事務所としてロケに使用されたのは、1971(昭和46)年11月8日落成、同月15日から業務を開始している“調布市役所”の庁舎だ。当時の旧庁舎は老朽化が著しく、そのうえ窓口が本庁舎・ 分庁舎・旧郵便局跡の3カ所に分散しており、かねてから使い勝手の悪さが懸念されていた。加えて、当時調布市はベッドタウンとして都市化が著しく、団地マンション建設が急ピッチで進み人口が急増したため、役所の事務処理能力を保障する点でも、新庁舎(現庁舎)の建設は必然であったと思われる。
新庁舎(現庁舎)は、地下1階・地上8階、総工費10億6千万円が投入され、1年6カ月の歳月をかけて完成した。基本的に、歩行者は(劇中、村野博士とKSSメンバーたちが立っていた)2階正面玄関から入館、また自動車の利用者は庁舎右棟1階にある駐車場を通り、1階エレベーターを使って入館する。1971年当時の見取図によれば、中央エレベーターを中心に、右棟に議会事務局・議場・水道課・市民課などが、左棟に教育委員会・工事課・社会課・保育課などがあった。
当該ロケ地では、陽が赤いミニクーパーでKSS本部前に乗り付けるシーンと、ハイルV2号出現の報を受けて村野博士がKSSメンバーたちに訓示するシーンが撮影されている。
村野博士がKSSメンバーたちに訓示するシーンは、庁舎正面の石階段で撮影された。劇中ハイルV2号に建物が破壊される前に、KSSの面々が地下エレベーターで移動するシーンがあるが、撮影に使用されたエレベーターは同庁舎のものではない。
昨年11月に“バロン座談会”が開催された“調布クレストンホテル”は、“調布市役所”から200メートルほどの距離にある。バロンシリーズスタッフ・キャスト諸氏は、図らずも『マッハバロン』第1話ロケ地から程近い場所で、記念すべき39年ぶりの再会を果たした訳だ。ほぼ四半世紀前に芸能界を引退され、秋田県にお戻りになった白坂譲司役の加藤寿氏は、調布市役所周辺の景色の変化をご覧になって、ことさら“隔世の感”を覚えられたのではなかろうか。

調布市
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