雲騰山 妙覚禅寺
京王よみうりランド駅から至近の“妙覚寺”参道入口。この階段を上ると本堂、さらに上ると(撮影に使われた)墓地がある。
“雲騰山 妙覚禅寺”レポート
レポーター◎バロンロケ地調査隊×「こちら特撮情報局」奥虹

『レッドバロン』第2話、デビラー総統率いる鉄面党は、紅健一郎博士が密かに造った“スーパーロボット レッドバロン”を奪うべく、博士を奴隷人間に改造し磔台へと送る。健はレッドバロンを出動させるが、その眼前で無惨にも爆破処刑されてしまう兄・健一郎…。
敵ロボット・ビッグバイソンを撃破した健は、紅家の菩提寺を訪れ、父・母・兄・弟の墓前で「鉄面党を倒すこと」を誓う。そして、兄を亡くしたばかりの健を気遣って合流した、大郷を始めとするSSIのメンバーもまた「打倒鉄面党」を誓うのだった。
その頃、鉄面党は更なる罠を仕掛けようとしていた。帰りの参道で不審な工事現場とトラックに気付いたSSIは、早速調査に乗り出す。
画面奥で墓参する健と、その手前を横切るSSIメンバーを“鐘楼”越しに捉えるカットを、同アングルで。雰囲気はほぼ当時のままだ(上)。

“鐘楼”の西側に広がる墓地。
墓参する健とSSIメンバーの奥に“松荘堂”の屋根が見えることから、紅家の墓石と墓標は、右手前の位置にセットされたと思われる。従って撮影方向は、この画像とは逆向きになる(下)。
現在、墓地は綺麗に整備されており、撮影当時を偲ばせる墓石は殆ど見当たらない。
“雲騰山 妙覚禅寺”は、鎌倉にある“臨済宗大本山建長寺”の末寺で、室町時代の終わりに陽雲が開山、足利義晴候が開基となり創建されたと謂われる。寛政元年に焼失し、現在の建物は寛政8(1796)年に再建したものである。
多摩川三十三観音霊場22番、準西国稲毛三十三観世音霊場5番。
“妙覚寺”は
『仮面ライダー』『愛の戦士レインボーマン』
(「こちら特撮情報局」内コンテンツ“特撮ロケ地巡り(第8回)”参照)、『ウルトラマンレオ』などにも登場隣接する“南山”“ありがた山”“多摩サーキット(跡地)”などと並んで、昭和特撮の定番ロケ地として名高い。
墓参を終えた健とSSIメンバーが下る参道の階段。途中に建つ“松荘堂”や石垣の佇まいは、当時と変わらない。
当然のことながら、大郷が見付けた不審な工事現場は“妙覚寺”付近には存在せず、次のシーンでロケ地は多摩ニュータウン方面へと切り替わる。
さらに、“妙覚寺”前を走る幹線道路を“よみうりランド”方面へ少し進んだ場所には、『ウルトラマンタロウ』(第3話)に登場する“威光寺”の“弁天洞窟”がある。
また、多くの時代劇が制作されていた'70年代は、“よみうりランド”内外に“江戸の街”と呼ばれるオープン・セットや、ユニオン映画のスタジオ、生田スタジオなどもあり、一歩外へ出たこの付近で(ロケ地が)特撮番組とバッティングしたことも少なくなかったのでは!? …などと思いを巡らせてしまう。
“妙覚寺”の裏手より、昭和特撮の定番ロケ地・南山(旧.三栄土木)方向を望む。この一帯では造成が進んでおり、(映像でお馴染みの)岩肌剥き出しの崖は徐々に削り取られている(上)。

“妙覚寺”から徒歩数分の場所にある“威光寺”。『ウルトラマンタロウ』第3話のロケ地となった、境内にある地下霊場“弁天洞窟”は、崩落のおそれがあることから、現在は閉鎖されている(下)。
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