西河原公園
狛江市内の多摩川土手左岸より左手に“五本松”、右手に“西河原公園”を望む。生い茂った公園の木々が、40余年の経過を改めて感じさせる(上)。

土手から公園内へ通じる階段。映像でも土手へ通じる(未舗装)道は確認できるが、最早場所の特定は難しい。
公園内の植生は多様で、春には約80本の桜、初夏には新緑、晩秋には紅葉が、訪れる人達の目を楽しませてくれる(下)。
“西河原公園”レポート
レポーター◎バロンロケ地調査隊×「こちら特撮情報局」奥虹

『レッドバロン』第3話、UFOの発する怪電波を追跡するSSI隊員と熊野警部の前に現れたのは、鉄面党のロボット・アグンガルーダ。健はレッドバロンで応戦するも、敵の変幻自在の攻撃に苦戦する。その頃、東京E地区からアグンガルーダを操作する強力な怪電波が発信されていることを突き止めた大郷は、真理に現場へ向かうよう指示。怪しい小屋を見付けて様子を探る真理に、鉄面党戦闘員が襲いかかるが、哲也・大作・熊野の加勢によりピンチを切り抜ける。と同時に、小屋から足早に立ち去る不審な人物を発見。それは処刑された筈の紅健一郎博士(正体はアンドロイドX)だった…。
公園内より、階段と土手を望む。土手のなだらかな斜面と、土手越しに見える“五本松”はほぼ当時のままだ。
現在は柵が土手に隣接しており、映像で確認できる(工事用)柵と土手との間の道は公園の敷地になってしまったものと思われる。この道は、哲也のジープと大作のバイクが駆け付ける際、またアンドロイドXが車で逃げ出す際に使われている。
“西河原公園”は1975(昭和50)年完成の市立公園。面積は約16,000平方メートル。多摩川の土手に面した自然豊かな水と緑の憩いの場所で、狛江八景のひとつでもある。
園内案内図では1973(昭和48)年2月着工、1976(昭和51)年3月完成となっているため、撮影に使われたのは、まだ造成に着手したばかりの頃だったと思われる。
当時のことを知る地元の方にお話を伺ったところ、確かにこの場所にはプレハブ小屋があったとのこと。小屋も資材もそのままの状態で、映像に登場していたことが分かった。
大郷からの指令を受けた真理がいち早く駆け付けた公園北側に面する道から、真理と同じ目線で土手方向を望む。
当時、この付近の建物は“福祉会館(現.健康福祉会館)”のみだったが、現在は公民館や集合住宅も立ち並ぶ。
公園東側の芝生広場。プレハブ小屋周辺でSSIのメンバーが立ち回りを繰り広げたのは、このエリアだと思われる。
映像で東側近景に確認できるフェンスとグラウンドは“防衛庁(現.防衛省)共済組合スポーツセンター”で、現在も稼働中。また、公園とグラウンドの間の土地は、撮影後間もなく宅地化された模様。
“西河原公園”はロケ地としても有名で、実に多くのドラマに登場している。
『青春ド真中!』(1978年/ユニオン映画/日本テレビ)、『あさひが丘の大統領』(1979〜1980年/ユニオン映画/日本テレビ)、『ウルトラマン80』(1980〜1981年/円谷プロダクション/TBS)、『ごくせん2005』(2005〜2006年/日本テレビ)、『ケータイ捜査官7』(2008〜2009年/テレビ東京/Production I.G/OLM)、『マイガール』(2009年/ジェイ・ストーム/テレビ朝日)など枚挙に暇はないが、まだ造成中の“西河原公園”が使われたケースは稀少なのかもしれない。
土手側の外周道より(撮影に使われた)公園東側の芝生広場を望む。木々の成長が著しく、全てを見渡すことは困難だ(上)。

逆方向より土手と“五本松”を望む。公園内の池で鴨がのんびりと羽を休める姿と、映像に見る乾いた造成地がどうしても繋がらず、ついつい疑心暗鬼になってしまうが、背後の景色を見れば「この場所だ」と確信できる(下)。
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