船の科学館
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線“船の科学館駅”より望む“船の科学館”。『マッハバロン』第9話で使われた場所は、この面とは反対側になる。
“船の科学館”レポート
レポーター◎バロンロケ地調査隊×「こちら特撮情報局」奥虹

『マッハバロン』第9話、村野博士以下、KSSの全メンバーが見守る中、中尾博士は“物質を原子に分解・伝送して別の場所で再組織させる装置”のテストに挑む。テストは成功し、中尾博士を祝福するKSSメンバーだったが、その一部始終を(ロボット帝国)戦闘員が偵察していた。スーカン海軍参謀は、戦闘員にKSSメンバー襲撃を命じ、装置を破壊するために“グラスルガーQ”を出撃させる!
中尾博士を演じる(当時39歳の)北村総一郎(現.総一朗)氏と、本作のナレーターを務める岸田森氏が、文学座研究生の同期であることは大変興味深い。
村野博士・愛・健一はオースチン、ガンさん(岩井)と譲司はオフロードカー、陽はマッハトリガー、花倉刑事はミニバイクに分乗して、中尾博士の研究所(“船の科学館”南東側のエントランス)に到着する。停車位置は画像左からオースチン、マッハトリガー、オフロードカー、ミニバイクの順番(上)。

研究所内の画(え)に切り替わる直前に一瞬“船の科学館”の全体像が見える。エントランス目線から仰望へと移るカメラワークが素晴らしい(下)。
“船の科学館”は1974年に竣工・開館した海事博物館。2011年10月に本館展示を(無期限)休止、青函連絡船「羊蹄丸」の展示保存を終了したが、南極観測船「宗谷」の展示公開と屋外展示場での収蔵物展示を中心に現在も営業中。
“船の科学館(1974年7月20日開館)”が登場する第9話は1974年12月2日に放映されており、開館間もない頃にロケが行われたことが分かる。
中尾博士の研究所を偵察していた(ロボット帝国)戦闘員が、スーカン海軍参謀の指令を受け、KSSメンバーを“ガラス人形”にすべく(ガラス)銃を用意する“船の科学館”南東面の外階段。この他に階段裏手からのカットもあり、いやでも緊張感を高めてくれる。
“船の科学館”が登場するのは、『仮面ライダーV3』(1973〜74年/毎日放送/東映)最終話、『宇宙鉄人キョーダイン』(1976〜77年/毎日放送/東映)オープニング、『太陽戦隊サンバルカン』(1981〜82年/テレビ朝日/東映/東映エージェンシー)第14話など。
『仮面ライダーV3』最終話に注目すると、“科学館本館”北西側エントランスとその北西方向にある“体験教室プール”を結ぶ周辺、およびそこから100〜200メートル西方向へ進んだ都立潮風公園内“南コーストデッキ(旧.13号地公園)”周辺で、ヨロイ元帥(ザリガーナ)対V3の熱闘が集中的に撮影されている。劇中、ヨロイ元帥は白いピラミッドのような建築物上から見栄を切っているが、この建築物は既に撤去されており、現在は科学館敷地内の芝生広場となっている(位置的には“日本財団”創立者・笹川良一氏と世界の子どもたちが戯れるオブジェの西隣)。撮影当時、この辺りは“13号地埋立地”として造成中であったため、劇中背景にブルドーザーなど工事車輌が映り込んでいたが、今ではフェニックスなどの植物がどっしりと根を張っており、撮影から40年以上の歳月が経過したことを強く認識させられる。尚、『仮面ライダーV3』最終話に登場する船の科学館周辺ロケ地は、同作品OPのカラオケ動画でも見ることができる。
また、
『踊る大捜査線』(1997年/フジテレビ)に“船の科学館”が登場するのも、(両作とも北村氏本人がロケに参加している訳ではないが)嬉しい偶然だ。
スーカン海軍参謀の指令で出現した“グラスルガーQ”は、“船の科学館”上部にレーザー光線を浴びせる(上)。

警備員をガラス人形に変えた(ロボット帝国)戦闘員に応戦すべく、ガンさん(岩井)・譲司・花倉刑事は研究所を後にする(中)。

陽は“グラスルガーQ”の出現を受け、襲いかかる戦闘員をはね除けてマッハトリガーを発進させる。村野博士・愛・健一も戦闘員の攻撃を振り切ってオースチンに乗り込む(下)。
船の科学館 公式ホームページ
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