小坪の住宅地
村瀬家として使われた個人邸は、塀の上部が付け替えられ、階段に手摺が付き、窓がサッシになったことを除けば、ほぼ当時のまま。
映像と同じ場所に自転車が停められているのも嬉しい偶然だ。
“小坪の住宅地”レポート
レポーター◎バロンロケ地調査隊

『レッドバロン』第16話、仮面の男(鉄面党の脱走犯E16号)の身柄を預かったSSIだったが、アイアンホークでの移送中に鉄面党の襲撃を受け、その混乱に乗じて男は脱走。玩具店に現れた男は“フランス人形”を持ち去り、再び姿を消してしまう。
程なくして漁港近くの住宅地、自転車で帰宅した村瀬タミを待ち構えていたのは、人形を抱えた男だった。異形の男に怯えて、住宅地から海岸の岩場へと逃げるタミと、執拗に追い続ける男。辿り着いた岩場の突端で、男は自分が(6年前に行方不明となった)父親であると身振りで告げ、タミに人形を渡す。
同じ頃漁港では、仮面の男が漁師を襲う事件が起きていた。仲間の証言で、その男は6年前に遭難したはずの漁師・村瀬リョウヘイと判明。鉄面党の陰謀を疑うSSIと、村瀬犯人説を唱える熊野警部の意見は対立するも、協力して一刻も早い村瀬父娘の身柄保護を目指すのだった…。
村瀬家(として使われた個人邸)前より、自転車に乗ったタミが走って来る路地を望む。周囲の家屋は殆ど建て替わっているが、右手前のブロック塀と住所表示板は当時のままのように見える。
仮面の男から逃げるタミが走り下りる路地の階段。狭く急な坂道で繰り広げられる逃走劇は、否応無しに緊張感を高めてくれる。この一角の雰囲気は、何軒かの家屋が取り壊されたことを除けば、ほぼ当時のままだ。
“小坪漁港”から直近の傾斜に広がるこの住宅地は、漁業に携わる人達の生活の拠点として開けて行ったのでは…と推察。複雑に入り組んでアップダウンする路地を吹き抜ける潮風が、どこか懐かしい漁師町の風情を感じさせてくれる。
ところで、仮面の男(村瀬リョウヘイ)が“フランス人形”を持ち去る玩具店内には、懐かしいおもちゃがいっぱいだ。流石にTVキャラクター商品は映り込んでいないが、“ヨネザワのディズニーパチンコ”などの箱が確認できる。“フランス人形”の後ろには何故か非売品のはずの“おれゴリラ”が陳列されており、一瞬目を疑うも、明治製菓のキャンペーンで好評を博したノベルティが、ハナカツによって市販品化されたと判明(キャンペーンは1972年、市販品化は1973年)。特筆すべきは、店頭で聞き込みをする健と熊野の背景にしっかりと映り込んでいる“パーフェクション(エポック社/1972年発売)”だろう。他に店頭のディスプレイはなく、この商品だけが妙にクローズアップされているような…(笑)。
仮面の男(脱走犯E16号/村瀬リョウヘイ)が、自転車で帰宅したタミを待ち受ける階段付近。夜間のシーンでは、SSIのメンバーと熊野警部が、村野父娘の帰りを待つ場所としても使われている(上)。

深夜になっても一向に帰宅する気配のない村瀬父娘…。大郷は健と哲也に、二人を探しに行くよう促す。健と哲也が走り去る路地(建物右手)は細い下り坂で、夜間は歩行さえ危ないように感じられる(下)。
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