狛江市役所東通り/
“猪方3丁目商店街”跡
『レッドバロン』第15話劇中、ジープを運転する哲也の背後、電柱の住所表記に“和泉1444”とあったのは、左手のえんじ色のマンション辺り。40年前ここには“デュプロ製造株式会社”の本社工場があった。この道を進むと、狛江スタジオやHマンション(真理の住む設定のマンション)のある中通りに突き当たる。
“狛江市役所東通り”
“猪方3丁目商店街”跡レポート

レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

『レッドバロン』第15話、ジープでの追跡シーンは“東和泉3丁目/猪方4丁目”と併せて、狛江市内の数カ所で撮影されているが、まずは、劇中の住所表記に“和泉1444”と確認できる、現在の“市役所東通り”(現.狛江市和泉本町1丁目)と、走るジープの背後に小さく“新高屋”の看板が確認できる、狛江市猪方3丁目にかつてあった商店街沿いの市道を考察する。
劇中の当該シーンと同アングルで“和泉1444”付近を撮影。40年前にはなかった大型道路が開通し、周辺の交通量は多い。
前者“和泉1444”の辺りは40年前、狛江市内でも屈指の工場集中地帯だったが、後年少なくない工場が撤退したため、現在その跡地の多くはマンションに姿を変えている。
この“市役所東通り”を北上すると、狛江スタジオ跡や(『レッドバロン』第11話、真理のマンションとして撮影された)Hマンションのある中通りに接続する。
ジープ移動シーンのポイントは狛江スタジオから直線距離で約300メートル。このように撮影効率アップのため、狛江スタジオの至近距離にはロケ地が比較的多いと思われ、精査していけばかなりの数に上るのではないだろうか?
哲也が運転するジープの背後に見える11軒の店舗のうち、場所特定のヒントに結びついたのは、白地に赤文字の“新高屋”の看板だったが、今は跡形ない。ジープの進行方向をすぐ右折すると和泉多摩川駅前商店街(画像左手奥)がある。
後者の“猪方3丁目の商店街”跡は、狛江スタジオ跡から直線距離で約1.5キロメートル。小田急線・和泉多摩川駅からならば自動車で0分で、和泉多摩川駅前商店街と市道を挟んで隣接している。
劇中、哲也・真理の乗るジープの背後には、幾つかの看板が見られる。1972年度版の住宅地図では、奥から、小料理店、写真店、美容室、ラーメン店、S金物店(倉庫)、精米所、S金物店、新高食料品店、精肉店、食堂、金物店の計11軒が確認できた。
現在も残っているのは、大型店舗化したS金物店(現.S商店)のみで、他は全店が撤退している(食堂は後年蕎麦屋になったが現在は休業)。
S商店のご主人に、1972年度住宅地図と第15話の当該画像をお見せし、お話を伺った。
「ああ、(この画像は)うちだ。40年前にここが撮影されていたんだね(笑)。貴方が言っていた“新高屋”さんは、うちの左隣にあったのよ。それぞれの家主さんの事情があったと思うけど、20年前くらいから店の歯抜けが始まってね、今では随分様子が変わりました」。
現在、商店街の跡地には、S商店を挟む形でビルマンションと病院が建っている。
なお、“猪方3丁目商店街”跡から多摩川方向へ約250メートル進んだ位置に、かつて“多摩コンクリート・泉興産”があった。この敷地前で哲也・真理のジープと大作のバイクが合流するシーンが撮影されている。
現在も残っているのは、大型店舗化したS金物店(現.S商店)のみで他は全店が撤退している。食堂は後年蕎麦屋になったが、現在は休業中。
隣接する和泉多摩川駅前商店街でも、徐々に経営者の世代交代が進んでいるが、後継者のいない店舗では廃業するケースが多い。
1970年代のテレビドラマ『岸辺のアルバム』(1977年)や『青春ド真中!』(1978年)、映画「純喫茶磯辺」(2008年)をはじめ、同商店街はロケ地として高い人気を誇っているため、割合活気があるように思える。
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