狛江Hマンション
(真理の住むマンション)
中通りをNTT狛江方面に向かい、『レッドバロン』第11話登場のHマンション(玄関と反対方向)を見る。3階壁面までは40年前のサーモンピンクとは異なるベージュでリペイントされている。
“狛江Hマンション(真理の住むマンション)”レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

『レッドバロン』第11話Aパートに登場する狛江Hマンションは、松原真理の居住地として設定されている。1973年度版の住宅地図(実質1972年時データ)では“建設中”との表記があるため、1972年後半もしくは1973年の早い時期に完成した新築マンションだと推察される。
『レッドバロン』が4月クランクイン、“2話1セット10日撮り”のペースが順調であるならば、第11話の撮影はおそらく5月中〜下旬。完成ホヤホヤのHマンションで各シーンが撮影されたと思われる。が、真理の部屋の室内シーンだけは、Hマンション以外の別の場所で撮影された可能性がある。
Hマンションのテナントスペース(手前)。40年前はテナントスペースに“レストランぼたん”と“狛江サウナ”が入居していた。
大助が真理に(鉄腕アンクルから預かった)“超ミクロ電磁波受信装置”入りバラの花束を手渡したシーン。エレベーター内で真理がバラに仕込まれた針に刺され苦悶するシーン。真理が鉄腕アンクルの呼び掛けに、生気を失ったままベランダから顔を出すナイトシーン。これら3シーンはおそらくHマンション内の撮影だと思われる。“真理の部屋の玄関スチールドアとベランダ”、そして“エレベーター天井の空調フィルター”が、明らかに新築マンションに相応しい真新しさだからだ。
バラに仕込まれたミクロ電磁波受信装置による鉄腕アンクルのコントロールから逃れようと、真理はよろめきながらHマンション玄関を出る。洗脳電磁波から自分を律しようともがく、牧れい女史のリアルな演技が出色だ。
40年前、Hマンションの向かいには“共同石油和泉”があった。第11話、大助とヨシ子はこの前を通り、真理のマンションへ向かっている。“共同石油和泉”は1990年代には移転し、現在跡地は一般住宅になっている。
1階玄関ロビー中央にあるのはマンション管理室。天井に確認できる照明ライトの形状と位置は、40年前と変わっていない。
Hマンションの外から真理を操ろうとするオープンカーの鉄腕アンクル。その背後には“レストランぼたん”の赤い幌が見える。同レストランは当時、狛江サウナと共にHマンション1階にテナントとして賃貸契約をしていた。おそらく“レストランぼたん”は、日本現代企画スタッフ諸氏や俳優諸氏の“憩いの食事スペース”のひとつだったことだろう。
Hマンション玄関から見て右斜め向かいには、当時“共同石油和泉”があった。第11話冒頭、大助とヨシ子は同店舗前を一旦通過するが、鉄腕アンクルから預かったという“バラの花束”を真理に手渡すため、Hマンションへ方向転換したのだろう。
Hマンション玄関。鉄腕アンクルから贈られたバラの花束に仕込まれた罠に嵌まった真理は、苦しみながらここから出てくる。自動ドアを越えて真正面にあるのはマンション管理室。天井の照明ライトは40年前と同じ位置と形状だ。
Hマンションは狛江スタジオ跡から直線距離で南へ僅か150メートル。第5話で使用された中学校(現.狛江市民グランド)に次ぐ、近場のロケ地だと思われる。
Hマンションの各戸ベランダには、40年前から上品で美しい“スチール製曲線デコレーション”が付いており、建設当時、同マンションがハイ・ソサエティを対象とした物件であったことを如実に語っている。
Hマンションは8階建て約150部屋で構成されているが、ベランダに“曲線デコレーション”が施されていないのは、2階全室と4階の一部。劇中、鉄腕アンクルに操られ、寝間着でベランダへ出てくる真理の部屋には“曲線デコレーション”がない。キャメラアングルからして、“真理の部屋”として撮影に使用された部屋は、おそらく2階だったと思われる(2014年3月27日加筆)。
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