“大郷自動車修理工場”ロケ地B
“モービル・ガソリンスタンド Y石油店”跡
『レッドバロン』第19話に登場した“モービル・ガソリンスタンド Y石油店”。画像はその跡地に建設された9階建のGマンション。40年前は周辺に相当の高さの建築物や樹木がなかったため、環状八号線を跨いでガスタンクが鮮明に確認できた。
“モービル・ガソリンスタンド Y石油店”跡レポート
レポーター◎「こちら特撮情報局」奥虹

『レッドバロン』第19話、敵ロボ・マグマウルフによる人間蒸発事件を偶然目撃した大助たちは、熊野警部に通報。情報精査のため、熊野警部とSSIメンバーはアジトであるモービル・ガソリンスタンドに集結する。
大郷自動車修理工場ロケ地レポート」でも触れたが、世田谷区内のH自動車がSSI秘密基地のロケ地として使用できなくなった事情から、鈴木清監督は第15・17話で別の自動車修理工場使用へシフトした。第19話演出の福原博監督は、何らかの事情から第15・17話の修理工場を使わず、タイアップ先であるモービルのガソリンスタンドをロケ地に選び撮影したと推察される。
今回ロケ地特定に至ったのは、劇中、大作隊員の背後にあったガスタンク風景が、現在も当該地から同一アングルで確認できる点。劇中、環状八号線を挟んでガソリンスタンドの真向かいに映り込んでいたU農園管理の麦畑が、現在もほぼ変わらない風景で果樹園になっている点から。
劇中、ガソリンスタンドの向かいに見えた麦畑だが、キャメラアングルを少し外れた場所には、広く苗木畑が広がる(参照:1972年度世田谷区住宅地図)。
40年前の周辺景色について、もう少し説明を加える。当時、ガソリンスタンドの裏手はK自動車修理工場(※その周辺景色から明らかに第15・17話登場の工場ではない)と、広大な三菱倶楽部千歳船橋運動場で、三方向は前述のU農園の苗木畑が周辺の約7割を占めるという、圧倒的な田園風景だった。
現在、三菱倶楽部千歳船橋運動場は関連企業の社宅・寮・セミナーハウスとなり、U農園の苗木畑はその9割以上がビルマンションに姿を変えた。2014年3月現在、農地が確認できるのは、ガソリンスタンド跡の真向かいとその後方の僅かな面積だけである。
Y石油店は数年前までこの地で営業していたが、その後閉店。現在、その跡地には9階建のマンションが建ち、ここがかつてSSIメンバーが集結したガソリンスタンド(SSIアジト)だった痕跡は今や皆無だ。
環状八号線中央分離帯後方の樹木の隙間から、東京ガス世田谷整圧所のガスタンクが確認できる。Y石油店跡地から至近距離にある富士見歩道橋は、リペイントされてはいるが、骨組は40年前と変わらない。
映画・テレビドラマのロケ地は、まるで生物のように毎年刻一刻とその姿を変えていく。増して40年前の『レッドバロン』ロケ地であれば、土地建物の変容変貌が著しく、特定の難易度が格段にアップするだろう。しかし、ウルトラシリーズロケ地研究の第一人者、「光跡」管理人・Qちゃんさんをはじめ先輩諸氏からノウハウを勉強させて頂きながら、更にバロンシリーズのロケ地を地道に探訪していきたいと思う。

<2014年6月23日追記>
『マッハバロン』第10話、小田切チーフの愛息・コウジの誘拐事件を捜査していた花倉刑事は、小田切が人気のない筈のお化けマンションに出入りする不可解な行動を知り、Y石油店の赤電話を使って、KSSの村野博士にその事実を報告する。
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